押し入れの中

押入れの中

20181224

音もなく降り積もる とても短い日々だった 涙が星を数えている 君が笑えばいいのに誰かにうたっていたものが 誰にも届くのは何故だろう傘と煙うんざりするほど遠い 雲がまた君を連れていく 紙が水に溶けて 頼りない傷を埋め尽くすここはとても静かで 閉じて…

20180913

何度も記した砂の上 波にさらわれて 旗のない棒が震えていた 空ばかり見ている ブリキの渡り鳥 朝日に消えていく 風を背中に受けるといい 孤独は叫ぶうちに忘れてしまう 永遠の帳が明けていく 影も落とさず飛んでいく 砂が熱を帯びていく じきに走り出す 海…

2008~2009

傍らに月を置いて よく眺めてごらん どんな肌をしいてるのか どんな色をしいてるのか どんな声をしているのか 傍らに月を置くだけで こんなに心が安らぐだろう 例えば君が母親になった時 傍らに眠る赤子の様に 傍らに月を置いてごらん

2016.09.18

遠い夜空のまたたきは 冷たさだけを伝えてる 離しましょう 言葉のありかはそのまた向こう

20140624

春のふちに腰掛け 夏を眺め 秋の池に糸を垂らし 冬の底に針が当たる

無題

何年も書いている割に、 自分の詩に題名が付けられません笑 付けるほど立派なものでもないし、 大袈裟になるような気がして気恥しいと言うか…。 とりあえずは、詩ができた日付をタイトルにあてようと思います。

20140118

0 1の生まれる 2の仲直り 3の安定 4の創造 5の導き 6の気配 7の危うさ 8の悟り 9の終わり 10の入口

20130426

いつか 私の郷愁の ドアが開いていたら 旅に出たと思ってください いつか 私の郷愁の 窓が開いていたら そこに同じ影を落として 同じ夕日を眺めてください いつか あなたが 私と 同じ目を 持てば 一枚 思い出の葉

20171118②

宵闇宇宙は飛び出して 我先にと家路を帰る 置いてけぼりの心も 手を差し伸べてエスコート 黄金の下へ 誰も見たことのない 誰かが木の下で 愛を諳んじる心が 君に伝わるだろうか 黄金の下へ 金平糖の精は踊り出し 後ろの夜から駆けてくる たくさん 思いがけず…

20131130

四角 シカク ノートの隅 うめる 埋める 広がる海がじわじわと これが良い これが幸せ 頭がしずむ 海の中 弾むよ 泳ぐよ どこまでか 誰か 誰も 誰にも 知られなくても 訪れよう

20131025

耳を澄ませば大小の 粒の音がばらばらと 誰もいない 誰もいない 灯りを消せば ひとりきり 頭の中 君のテンポがきらきらと お昼のかがやき届けに来る 真夜中に 真夜中に 耳を澄ませば大小の 雨の粒がばらばらと 君ひとり 君ひとり 瞼をとじて ひとりきり 頭の…

はじめに。

ブログ主です。 しがない音楽好きで、THE YELLOW MONKEY・吉井和哉さんとフジファブリック・志村正彦さんを心の中心に置いております。 今のような詩を書き始めたのは20、21歳頃からだと思います。 もともと詩を書くことは嫌いではなく、卒業文集に原稿用紙…

20171118

音が駆け抜ける 季節のすきま 子供の頃のように 永遠を忘れられるだろうか 知らなくても ともだち 靴と同じ色の猫 忘れた頃にやってきて いつの間にか消えている 音はすきまを駆け抜ける 誰もさみしくないように 富士吉田・志村正彦

20161224

窓の外報せが届いて動き出す 祈る手はいつしか鳥の群れのよう 言葉より朝に染まる空は雄弁で 地面から君のいない日常が騒ぎ出す 会えないから僕ら似たとこ探し ああこの素晴らしい世界を君に見せてあげたいと

2008~2009?

Tシャツの裾はためいた 風強く プードルの雲 蒼い 青い 飛べる鳥と足 太陽が支点 朝に見える星 笑う子共 ならば世界の繋がり 泣き止んだキリン 眠れなかったが 閉じた 黄色い花出る銃 澄んだ瞳 0と書いたニュース オノコード 3小節目 ギターの音はその使命を…