2019-11-10 20180913 詩 何度も記した砂の上 波にさらわれて 旗のない棒が震えていた 空ばかり見ている ブリキの渡り鳥 朝日に消えていく 風を背中に受けるといい 孤独は叫ぶうちに忘れてしまう 永遠の帳が明けていく 影も落とさず飛んでいく 砂が熱を帯びていく じきに走り出す 海の色も忘れる 風を背中に受けるといい 鳥は優しい目をしている