2020-12-19 20181224 詩 音もなく降り積もる とても短い日々だった 涙が星を数えている 君が笑えばいいのに誰かにうたっていたものが 誰にも届くのは何故だろう傘と煙うんざりするほど遠い 雲がまた君を連れていく 紙が水に溶けて 頼りない傷を埋め尽くすここはとても静かで 閉じては帰る月を見ている ここはもても静かで 誰かに届いたうたが 胸の中でこだましている君が笑えば 灯のように佇んで そっとかすかに 空から降る手紙のように 世界は幸運で満ち溢れている
2019-11-10 20180913 詩 何度も記した砂の上 波にさらわれて 旗のない棒が震えていた 空ばかり見ている ブリキの渡り鳥 朝日に消えていく 風を背中に受けるといい 孤独は叫ぶうちに忘れてしまう 永遠の帳が明けていく 影も落とさず飛んでいく 砂が熱を帯びていく じきに走り出す 海の色も忘れる 風を背中に受けるといい 鳥は優しい目をしている
2018-12-06 2008~2009 詩 傍らに月を置いて よく眺めてごらん どんな肌をしいてるのか どんな色をしいてるのか どんな声をしているのか 傍らに月を置くだけで こんなに心が安らぐだろう 例えば君が母親になった時 傍らに眠る赤子の様に 傍らに月を置いてごらん
2018-01-11 無題 おはなし 何年も書いている割に、 自分の詩に題名が付けられません笑 付けるほど立派なものでもないし、 大袈裟になるような気がして気恥しいと言うか…。 とりあえずは、詩ができた日付をタイトルにあてようと思います。